読書記録

『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子:変わらない彼らと、考え中の私

胸をなでおろしている。 このブログがネタバレなしのスタンスでよかった。 私の内側を開示せずに済んで、心底ホッとしている。 三人のうちの誰に一番共感できるか、なんて書きたくない。 誤解しないでほしいのだ...
引用エッセイ

もちろん、これも後者

仕事はのばせばいくらでものびる。しかし、それでは、死という締切りまでにでき上る原稿はほとんどなくなってしまう。出典:外山滋比古『人生を愉しむ知的時間術』(『〆切本』左右社 p.283 より引用) ブロ...
読書記録

『少女不十分』西尾維新:頼まれてもいない、バトンのような何か

ありていに言うと、物語の力を信じている。 いくつになっても、人とのちょうどいい距離感というものがわからない。いや、むしろ余計な考えなしでいられた幼年期が一番人づきあいがうまかったかもしれない。 あると...
読書記録

『砂の女』安部公房:終わらない居残りと、止まらない流砂

この本を読んだのはもうずいぶん前のことだ。 「中学生の時に読んだなぁ」とか、そういう意味ではない。 今年に入ってから読んだ。読了してすぐ原稿に取り掛かったが、形にならないまま季節が変わってしまった。 ...
読書記録

『傑作はまだ』瀬尾まいこ:未完成な凸凹のために

レーダーチャートが好きだ。 誤解のないよう言っておくが、統計やデータには関心がない。 折れ線グラフにはときめかない。けれど、レーダーチャートにはワクワクする。 学生の頃に何百問もある性格診断テストを受...
読書記録

『10の奇妙な話』ミック・ジャクソン 田内志文 訳 :どこに私は帰るんだろう?

大学一年のゴールデンウィークのことである。いや、夏休みだったかな。 とにかく私はしばらくぶりに実家に向かっていた。一人暮らしにはもう慣れていたけど、家路の風景を見ているとやはり心が安らいだ。 玄関を開...